研究について

研究成果

地震動波形の影響を考慮した液状化の予測・判定に関する提案

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 049-03-04 2010年09月
執筆者 山﨑浩之、江本翔一
所属 地盤・構造部 動土質研究室
要旨 砂の液状化現象は地盤の密度や作用する繰返しせん断応力の大きさおよびその波形に影響される。本研究では地震波形の違いが液状化抵抗にどの程度影響するかを、11種類の不規則波形を用いて、ねじりせん断試験、単純せん断試験により調べている。そして、不規則波に関して有効波数というものを定義し、荷重の不規則性が液状化抵抗におよぼす影響を調べている。特に、正弦波載荷から得られる液状化抵抗を不規則波載荷における液状化抵抗に換算するために用いられている不規則波に対する補正係数について考察し、有効波数を用いて補正係数を求める実験式を提案している。さらに、港湾基準における粒度・N値法による液状化の予測判定法において荷重の不規則性の影響を考慮するために波形補正係数を提案し、これについて液状化・非液状化事例を用いた事例解析を行い、波形補正を行った粒度・N値法の適用性を確認している。
全文 /PDF/vol049-no03-04.pdf