研究について

研究成果

強震観測年報(2008)

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1207 2010年03月
執筆者 野津厚、菅野高弘
所属 地盤・構造部 耐震構造研究チーム
要旨  1962年より実施されている港湾地域強震観測においては、2008年末現在、8627の強震記録が蓄積されるに至っている。このうち2008年には417の強震記録が得られている。強震計の台数としては、2008年末現在、119台の強震計が61港に設置されており、設置状況としては、69台が地表に、36台が地中に、14台が構造物上に設置されている。観測網を構成する強震計はERS-F,-G,-GV型強震計とSMAC-MDU型強震計の2種類であり、いずれも電気式デジタル記録方式である。  本資料は2008年に港湾地域強震観測網で得られた記録について報告するものである。得られた記録は港湾毎に分類され、地震諸元・記録番号・最大加速度等とともに付録CDの強震観測表にまとめられている。強震観測表の地震諸元は気象庁の地震・火山月報(カタログ編)に基づいている。また、強震記録の記録番号は各観測地点から記録が送られてきた順番に付けられており、記録の分類として、頭文字「F」で始まる記録はERS-F,-G,-GV型強震計で得られた記録、頭文字「U」で始まる記録はSMAC-MDU型強震計で得られた記録をそれぞれ示している。強震観測表にまとめられているすべての記録のデジタルデータを付録CDにCSV形式で収録している。最大加速度が20Galを越える記録については加速度波形を画像ファイルの形で付録CDに収録している。 。また、最大加速度が50Galを越える比較的大きな記録については、加速度波形に加え、速度波形、変位波形、フーリエスペクトル、応答スペクトルも画像ファイルの形で付録CDに収録している。  2008年の観測は次に示す諸機関の協力の下に実施された。  国土交通省港湾局 国土交通省地方整備局 国土交通省北海道開発局 内閣府沖縄総合事務局 東京都港湾局 静岡県港湾総室 大阪市港湾局 宮崎県港湾課 国土技術政策総合研究所  強震観測は、各観測地点での強震観測担当者の努力に負うところが非常に大きい。担当者各位に敬意と謝意を表すとともに、各観測地点で実際に観測に携わった方々の氏名を巻末に掲載する。
全文 /PDF/no1207.pdf