研究について

研究成果

鋼管杭における水とセメントミルクジェット併用バイブロハンマ工法の開発

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1196 2009年06月
執筆者 菊池喜昭、山下久男、西海健二、石濱吉郎、田中隆太、鈴木勇吉、横山博康、高橋健二
所属 地盤・構造部 基礎工研究室
要旨  近年、港湾地域で騒音・振動が問題となり、鋼管杭の一般的な工法として用いられている打撃工法が適用できないケースが増加している。その対策工法として、ウォータージェット併用バイブロハンマ工法(以下、JV工法)が採用されてきたが、鋼管杭を支持杭として用いる場合、JV工法ではジェット噴射で地盤を乱すおそれがあるため、JV工法による支持杭の施工が敬遠されている。そこで、騒音・振動対策を図った上で軸方向抵抗力性能の高い鋼管杭工法として『RSプラス』の開発に取り組んだ。  本工法では、ウォータージェットを用いることで掘削性の向上と騒音・振動対策効果を計るとともに、先端にソイルセメントで根固め部を確実に築造することで、確実な軸方向抵抗力性能を発揮することを期待している。  本研究では、根固め部の軸方向抵抗力メカニズムを検討するとともに、ウォータージェット掘削の基本的性質の確認実験、実物大の杭での根固め部築造実験を実施し、施工法を検討した。最後に、実物大の杭を用いて施工法の確認実験、押込み試験を実施した。以上の結果を踏まえて、本工法の施工方法の確立をするとともに軸方向抵抗力特性の設計法の提案を行った。
全文 /PDF/no1196.pdf