研究について
研究成果
桟橋のライフサイクルマネジメントシステムの構築に関する研究
発行年月 | 港湾空港技術研究所 報告 048-02-01 2009年06月 |
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執筆者 | 加藤絵万、岩波光保、横田弘 |
所属 | ライフサイクルマネジメント支援センター 主任研究官 |
要旨 | 著者らはこれまで、ライフサイクルマネジメント(LCM)の概念に基づく港湾施設の維持管理を提案している。これまで、点検診断、総合評価、対策の方法、それらに関するデータベースなど、個々の要素技術については、それらに関する研究・調査から有益な知見が蓄積されており、また、LCMの一連の流れについては、港湾の施設の維持管理技術マニュアルなど、維持管理に関する技術資料への掲載を通して普及を図っている。しかし、システムの概念やシステム中の個々の要素技術は確立されているものの、これまで、LCMシステムとして個々の要素技術を結びつけ体系的にとりまとめたものはない。 そこで、本研究では、桟橋を対象として、これまでLCMシステムの要素技術として蓄積された知見を体系的に取りまとめるとともに、個々の要素技術を結びつけるための手法を構築した。具体的には、点検診断に基づいた保有性能評価と将来予測手法、対策工および実施時期の選定手法、また、構造物の維持管理レベルに応じた性能低下度の限界値の設定などである。さらに、LCMシステムの具現化と普及を目的として、桟橋の維持管理計画の策定を支援するためのプログラムを開発した。 本研究は、これまで維持管理の基本概念として捉えられていたLCMを、実際の港湾施設の維持管理へ具体論として適用することを目指したものであり、本研究の成果は、港湾施設の合理的かつ効果的な維持管理の一層の推進に寄与することが期待できる。 |
全文 |
/PDF/vol048-no02-01.pdf
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