研究について

研究成果

波浪に対する防波堤基礎地盤挙動に関する水~土連成計算

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1187 2008年12月
執筆者 金田一広、山﨑浩之、永野賢次
所属 地盤・構造部 動土質研究チーム
要旨  防波堤に波浪が作用した場合の防波堤基礎地盤挙動について変形から破壊までを追随できる水~土連成有限変形計算を行い、地盤の変形の様子を調べた。用いた弾塑性構成式は、土骨格構造の働きを記述できるSYSカムクレイモデルである。  防波堤の基礎地盤は地盤改良が施される場合が多い。地盤改良と防波堤を一体として静的な外力を与えた計算を行った。つりあいから得られる外部安定・内部安定について照査し、釣り合いから得られる極限荷重と数値計算の変位や変位速度を比較した結果、外部安定に起因する破壊モードなど両者は比較的よい整合性があった。  粘土地盤に着底した防波堤を模擬した模型実験を示し、模型に静的な荷重が作用した場合の地盤強度の低下について調べ、数値計算と実験は比較的よい整合性があったが、繰り返し載荷については今後の課題である。  変形から破壊までを追随できる本手法で変形を考慮した設計の一思案を試みている。
全文 /PDF/no1187.pdf