研究について

研究成果

沿岸域中規模風車の開発とその沿岸域への適用について

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1180 2008年06月
執筆者 永井紀彦、鈴木高二朗、牛山泉、西沢良史、細身雅生、小川路加、野口仁志
所属 海洋・水工部 海洋・水工部長
要旨  沿岸域は、一般的に風速が大きく、かつ沿岸域諸施設のエネルギー自己需要も大きい。空港近傍などの高度制限がある沿岸空間であっても、港湾管理などの自己エネルギー消費にあわせた規模の中小型風力発電装置の潜在的な可能性は高いと考えられている。そこで本研究では、中規模の風車を開発するとともに、その沿岸域への適用について検討することとした。一方、我が国沿岸の風力分布については、これまでにも永井(2002)によって明らかにされてきている。このうち、東京湾も比較的風力発電に適していることが分かっているが、これまでのところ十分な調査が実施されていなかった。そこで、本研究では以下の項目について検討し、とりまとめを行った。 1.可搬性などが優れた沿岸域に設置する中規模風車の開発を行い、その制御システム等をとりまとめた。 2.東京湾沿岸における現地実証試験を実施しその結果をとりまとめ、風車前後の風速と発電量との関係を整理・考察した。 3.中規模風車によって得られる電力の現地活用としてのサンドバイパスへの応用の可能性を検討した。 4.離島や山間部などの屈曲した搬送設置経路に対する、GISを用いた風車設置の可否判断システムを開発した
全文 /PDF/no1180.pdf