研究について

研究成果

開端杭貫入時の杭先端周辺地盤の変形挙動の観察

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1177 2008年06月
執筆者 菊池喜昭、佐藤宇紘、森川嘉之
所属 地盤・構造部 基礎工研究室
要旨  港湾施設の基礎工に用いられる杭は鋼杭が多数を占めており、港湾施設の大型化に伴って使用される杭の大径化、長尺化が顕著となっている。鋼杭のような先端が開放型の杭形状であっても、杭径が小さい場合には杭の打設に伴い管内土の詰りが生じ、閉端杭と同様の先端支持力を発揮するとされている。しかし、大径化することによって、鋼杭の支持力は閉端杭の支持力よりも小さくなるといわれている。しかしこの点についての定量的評価は不十分である。  開端杭の閉塞を議論するには、杭先端周辺の地盤の変形挙動の観察が必要である。そこで、この現象の観察を目的として、小型模型土槽内で模型杭の静的貫入実験を実施し、マイクロフォーカス型X 線CT スキャナ装置を用いて杭先端付近の地盤の挙動を観察した。具体的には、模型杭を貫入して、地盤内のターゲットの移動を連続的に計測して可視化し、地盤内挙動を観察した。  この結果をもとに、杭の閉塞現象発現のメカニズムについて考察した。
全文 /PDF/no1177.pdf