研究について
研究成果
混成堤における根固方塊および被覆ブロックの合理的な形状とその設計法
発行年月 | 港湾空港技術研究所 報告 047-02-03 2008年06月 |
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執筆者 | 下迫健一郎、久保田真一、浜口正志、松本朗、半沢稔、中野史丈 |
所属 | 海洋・水工部 耐波研究室 |
要旨 | 防波堤の主要な形式である混成堤においては、ケーソンの前面に根固方塊を設置し、さらに捨石マウンドをコンクリート製のブロックで被覆する形式が主流である。この形式は長年の歴史があり、その設計手法はかなり確立されてきているものの、港湾整備がより自然条件の厳しい地区へと向かう現状において、新しい技術開発や施工法を含めた、より合理的で高度な設計法の検討の余地が残されている。 本研究は、混成堤マウンドに関して根固方塊および被覆ブロックに着目し、耐波安定性の確保とともに新たな施工法やコスト縮減につながる知見を得ることを目的として、広範囲な縮尺での水理実験を実施し、捨石の挙動をも含めた耐波安定性に関する系統的な検討を行ったものである。根固方塊に関しては、その形状と耐波安定性の関係について検討し、その結果、現行の有孔型を2分割したタイプおよび2分割して厚さを増したタイプについても、根固方塊所要厚の算定式が適用可能であること示した。被覆ブロックに関しては、作用波力の低減に有効な形状を波力実験により検討し、その結果、開口部を分散して配置することが有効であることが分かった。さらに、こうした波力低減に有効な形状要素を取込むことで、耐波安定性および経済性に優れた合理的なブロック形状を提案し、混成堤マウンド被覆材としての有用性を示した。 |
全文 |
/PDF/vol047-no02-03.pdf
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