研究について
研究成果
鉄鋼スラグ水和固化体の空港舗装適用へ向けた基礎物性の検討
発行年月 | 港湾空港技術研究所 資料 1153 2007年06月 |
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執筆者 | 高橋良輔、浜田秀則 |
所属 | 地盤・構造部 材料研究室 |
要旨 | 鉄鋼スラグ水和固化体は高炉スラグ微粉末を結合材とし製鋼スラグを骨材とする材料である。強度特性が普通コンクリートと同等で、すり減り抵抗性が高いことから空港舗装への適用が期待される。既往の研究においてはその基本物性はコンクリートと同等とされているが、空港舗装において基準となる曲げ強度5 N/mm2クラスの基本特性はまだ明らかとなっていない。本材料は製鋼スラグを骨材として利用することから、既往の研究での強度領域での基本特性がそのまま曲げ強度5 N/mm2クラスの基本特性に当てはまらない場合も考えられる。また、乾燥収縮、熱膨張係数、曲げ疲労強度など空港舗装で必要とされる基本物性については既往の研究でも明らかとなっていない。 そこで本研究では曲げ強度5 N/mm2クラスの鉄鋼スラグ水和固化体に対して、空港舗装で要求される基本物性について調べるとともに、普通コンクリートとの比較を行った。 その結果、主に以下のことが明らかとなった。 1)曲げ強度は同一の圧縮強度を持つ普通コンクリートに対して若干高い値を示す。 2)静弾性係数関係は同一の圧縮強度を持つ普通コンクリートに対して高い値を示す。 3)乾燥収縮量は普通コンクリートに比べ低い。 4)セメント量が乾燥収縮に何らかの影響を与えると考えられる。 5)熱膨張係数は普通コンクリートの範囲で低い領域側の傾向を示す。 6)曲げ疲労強度は普通コンクリートに比べ若干高く、曲げ強度と同様の傾向である。 |
全文 |
/PDF/no1153.pdf
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