研究について
研究成果
繰返し衝撃荷重を受ける鉄筋コンクリートはりの破壊性状
発行年月 | 港湾空港技術研究所 資料 1152 2007年06月 |
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執筆者 | 岩波光保、白根勇二、横田弘 |
所属 | 地盤・構造部 主任研究官 |
要旨 | 港湾構造物では、巨大な衝撃荷重が繰り返し作用し、破壊に至った事例が報告されている。港湾構造物の衝撃荷重に対する現行設計では、時間的、空間的変動の大きい衝撃荷重を簡便な分布形状に置き換え、構造物の静的な耐力と比較して安全性を照査しており、衝撃荷重のばらつきや構造物の動的応答については考慮されていない。したがって、繰返し衝撃荷重に対する設計法の確立が課題となっている。そこで本研究では、衝撃荷重を繰り返し受けるRCはりの破壊挙動の把握を目的に、重錘落下によるRCはりの繰返し衝撃実験を実施した。 実験では、RCはりのスパン長、重錘質量および衝突速度を変化させ、各応答値に及ぼす影響やひび割れ分布性状等を比較することにより衝撃破壊現象を把握し、静的荷重作用時の挙動との違いを明らかにした。また、重錘反力応答、支点反力応答および発生変位量が、破壊の進行とともにどのように推移するかについても検討した。さらに、力学的エネルギー保存則とエネルギー一定則によって、衝撃荷重を受けるRCはりの発生変位量および最大支点反力を精度良く算定でき、衝撃荷重が繰返し作用する場合にも適用できることを確認した。 |
全文 |
/PDF/no1152.pdf
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