研究について

研究成果

波崎海洋研究施設で観測された沿岸砂州の中・長期変動特性およびその影響要因

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 045-04-01 2006年12月
執筆者 栗山善昭,柳嶋慎一
所属 海洋・水工部 漂砂研究室
要旨 茨城県の波崎海洋研究施設において15年間(1987年~2001年)にわたりほぼ毎日取得された断面データを経験的複素固有関数法(CEOF解析)を用いて解析した。バーの沖向き移動速度に比例するバーの位相の変動周波数は、1994年以前は0.8~1.3 cycle/year(周期0.7~1.25年)であったものの、1994年以降、次第に小さくなり、1996 年末には0.1cycle/year(周期10年)にまで低下した。バーの振幅も、長期的にはバーの移動速度と同様の時間変動を示しており、その値は、観測期間前半(1994年以前)よりも後半(1995年以降)の方が小さかった。このようなバーの長期変動には、外的要因である沖波エネルギーフラックスが影響していただけでなく、バーの振幅に関する負のフィードバック機構も関与していた。
全文 /PDF/vol045-no04-01.pdf