研究について

研究成果

外海水導入システムによる閉鎖性水域の水質改善効果に関する基礎的検討

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1144 2006年09月
執筆者 住田公資、中川康之
所属 特別研究官 特別研究官
要旨 閉鎖性の強い内湾域での水質改善への適用を想定して、湾内外を結ぶ導水路(管)と導入水の貯水機能を有する水域の設置とを組み合わせた海水の交換操作を効率的に実施する海水浄化システムを提案した。海水交換効率を支配する導水能力について、潮位条件や導水管路長、断面積などの設置条件をパラメータとして、その依存性について検討した。さらに、実海域(博多湾)を対象としたボックスモデルを用いて、本導水システムによる水質の改善効果に関する基礎的な検討により浄化効果を定量的に評価したところ、改善領域は湾奥部に限られるものの、COD の年平均値としては現況の40~60%程度に抑制され、また湾口部から外海に流出するCOD 量も7~13%増加する結果が得られた。
全文 /PDF/no1144.pdf