研究について
研究成果
既存施設の機能向上を考慮したライフサイクルシナリオ評価に関する検討
発行年月 | 港湾空港技術研究所 資料 1139 2006年09月 |
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執筆者 | 岩波光保、山内浩、加藤絵万、横田弘 |
所属 | ライフサイクルマネジメント支援センター 特任研究官 |
要旨 | 高度経済成長期に大量に整備された港湾施設では、老朽化による劣化・変状の発生が顕在化してきている。このような施設の安全性や機能を確保するためには、定常的な維持管理と適時適切な補修等の対策が不可欠である。このためには、対象となる既存施設に対して、複数のライフサイクルシナリオを設定し、ライフサイクルコスト等の観点から最適なシナリオを検討するとよい。 また、建設後長期間が経過した既存施設では、当該施設に要求される機能が変化している場合もあり、建設時に要求性能を満足していた施設も要求性能の変化に対応できず、機能が陳腐化した施設が増加してきている。特に、施設の耐震水準については、1995 年1 月に発生した兵庫県南部地震を契機に見直しが図られ、2003 年8 月に国土交通省の「港湾の防災に関する研究会」が港湾の防災対策として耐震強化を押し進めることを提言している。港湾施設は地震時の避難、救援および緊急輸送の拠点として重要であるため、耐震化による既存施設の機能向上は喫緊の課題である。 そこで本研究では、老朽化した既存施設の機能向上の1 つとして耐震化を取り上げ、効率的な維持管理および地震対策の投資効果の定量評価を実現するためのライフサイクルシナリオ評価の考え方について検討を行った。 |
全文 |
/PDF/no1139.pdf
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