研究について

研究成果

高性能軽量コンクリートの構造性能と施工法に関する実験的検討

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1138 2006年09月
執筆者 岩波光保、加藤絵万、横田弘
所属 ライフサイクルマネジメント支援センター 特任研究官
要旨  港湾・海洋構造物を軽量化することで、施工の省力化が図られたり、地震時慣性力や基礎地盤への影響を低減できることから、コストの縮減が可能な場合がある。軽量化を図る手段の1 つに、軽量コンクリートの適用が考えられる。しかし、従来の軽量コンクリートは、その力学的特性、耐久性あるいは施工性が普通コンクリートと比較して劣っていたため、港湾・海洋構造物のような重要構造物に適用される事例はきわめて限定的である。  近年、独立空隙型で吸水性の低い高性能人工軽量骨材が開発され、従来の軽量コンクリートよりも格段に高い性能を有する高性能軽量コンクリートが製造されるようになった。そこで本検討では、この高性能軽量コンクリートを対象として、これまで軽量コンクリートを適用した際に懸案であった材料耐久性、せん断力を受ける部材のせん断耐力、繰返し荷重を受ける部材のじん性、ならびに施工性について実験的に検討を行った。  その結果、適切に配合設計された高性能軽量コンクリートを適切に施工すれば、港湾・海洋構造物に適用するにあたって特段の支障がないことが示された。
全文 /PDF/no1138.pdf