研究について

研究成果

沈埋トンネル継手に用いられるゴム材料の長期耐久性

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1137 2006年09月
執筆者 岩波光保、横田弘
所属 地盤・構造部 主任研究官
要旨  港湾における重要施設である沈埋トンネルの設計供用期間は、50~100年ときわめて長い。沈埋トンネル本体の構成材料であるコンクリートや鋼材の海水中における長期耐久性については、これまで精力的に研究が進められ、そのメカニズムや対策に関する基礎的かつ有用な知見が蓄積されつつある。しかしながら、沈埋トンネル継手の構成材料として一般に用いられるゴム材料については、海水中における長期耐久性に未解明な部分が多く残されている。特に、沈埋トンネル継手のように、大変形あるいは高応力下で使用された場合の長期挙動についてはほとんど明らかにされていない。沈埋トンネルの長期供用中における安全性を確実に保証するためには。継手に用いられるゴム材料の長期耐久性を明らかにしておく必要がある。  そこで本検討では、沈埋トンネルの長期供用中における安全性に関する基礎資料を得るために、沈埋トンネル継手の大部分を構成するゴム材料に生じるひずみの時間依存性(クリープ特性および応力緩和特性)について実験を行い、長期供用中の沈埋トンネル継手の安全性について検討を行った。また、海水中におけるゴム材料の長期耐久性についても検討を行った。
全文 /PDF/no1137.pdf