研究について
研究成果
気泡量の違いによる気泡混合処理土の透水・吸水特性の変化
発行年月 | 港湾空港技術研究所 報告 045-02-02 2006年06月 |
---|---|
執筆者 | 菊池喜昭、永留健、水谷崇亮 |
所属 | 地盤・構造部 基礎工研究チーム |
要旨 | 本研究では、気泡量の違いが気泡混合処理土の透水特性と吸水特性に及ぼす影響を検討した。ここでは、気泡量の異なる気泡混合処理土供試体について透水試験と吸水試験を行い、試験中の供試体内部の透水状況や吸水状況をX線CTスキャナを用いて非破壊で観察した。また、CT画像を解析することによって、供試体の密度分布や水の浸透範囲を求め、透水特性、吸水特性との関係について検討した。 気泡混合処理土の透水・吸水特性についてわかった新たな知見は以下の通りである。 1)気泡混合処理土の透水・吸水特性に、気泡量が及ぼす影響は非常に大きい。 2)気泡混合処理土の透水現象は、大きく二つの形態に分類される。一つは、独立した気泡が不透水性材料として機能する場合であり、もう一つは連亘した気泡群が水みちとして機能する場合である。後者のような現象は気泡混合率(=気泡の体積/全体の体積)が30%くらいから顕著となる。 3)気泡混合処理土の吸水は、水みちができるような条件では初期に水みちを満たすように吸水するが、十分に独立した気泡の水への置換速度は、水みちの存在にはあまり影響されない。 |
全文 |
/PDF/vol045-no02-02.pdf
|