研究について

研究成果

空港舗装における大粒径アスファルト混合物の配合設計の基礎的検討

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1099 2005年06月
執筆者 秋元洋胤、早野公敏、北詰昌樹
所属 地盤・構造部 構造振動研究室
要旨 近年、空港アスファルト舗装は、航空機の大型化や着陸回数の増加による重交通化が進行し、維持修繕などのメンテナンス費用の増加が問題となっている。コスト縮減の観点から耐流動性に優れ、かつシックリフト工法を併用して安価に施工できる大粒径アスファルト混合物の適用が望まれている。しかしながら、現状では大粒径アスファルト混合物の適用部分は基層以深になっており、耐流動性の良さを十分に活用しているとはいえない。これは空港舗装の表層部分に適用した場合にひびわれ抵抗性や耐摩耗性などの耐久性が懸念されるためで、配合設計が十分に吟味されてこなかったことが課題の根底にあると考えられる。そこで本研究では、大粒径アスファルト混合物の合理的な配合設計を提案することを目的に、性能評価試験を実施して、空隙率が大粒径アスファルト混合物の曲げ抵抗性、耐磨耗性や暴露耐久性などに及ぼす影響について検討を行った。そして従来使用されている実績が豊富なアスファルト混合物の特性との比較を行って、特に留意すべき性能の観点から簡便かつ合理的な配合設計方法について考察を行った。
全文 /PDF/no1099.pdf