研究について

研究成果

短繊維補強コンクリートの施工性に関する検討

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 1087 2004年09月
執筆者 伊藤始、岩波光保、横田弘
所属 地盤・構造部 構造強度研究室
要旨  コンクリートは引張あるいはせん断荷重下では脆性的に破壊するため、一般には、鉄筋等の鋼材による補強が行われている。しかし、これら鋼材は線的にコンクリート中に配置されるため、ひび割れ分散効果等が十分ではない場合がある。このため、コンクリート中に鋼製あるいはプラスティック製の短繊維をコンクリート中に均等に分散させて用い、鉄筋等による補強を補うことにより、コンクリートのひび割れを制御し、力学性能を改善する研究が進められている。この短繊維補強コンクリートを実際の構造物に適用し、十分な性能を発揮させるためには、短繊維を混入したコンクリートの練混ぜ、運搬、打込み、養生などの施工を確実に行うことが重要となる。  本研究では、短繊維補強コンクリートを実際の構造物に適用するために、施工性の検討を行い通常のコンクリートとの相違や留意点を把握した。この研究成果を考慮することで、短繊維補強コンクリートの所要の品質を確保することが可能となり、短繊維混入による力学性能の改善効果を十分に発揮させることができると考えられる。
全文 /PDF/ad8628e33e114ef93f9b1e3d7688d3ca870464df.pdf