研究について

研究成果

航空写真を用いた広域土砂収支図作成方法とその適用例

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1078 2004年06月
執筆者 栗山善昭
所属 海洋・水工部 漂砂研究室
要旨 入手が比較的容易である航空写真を用いた広域土砂収支図作成方法を開発した。本方法では、解析領域をいくつかの小領域に分割し、各小領域間の沿岸漂砂量を底質の連続式を基に推定する。小領域の土量変化量は、それが航空写真から読み取った汀線変化量に比例すると仮定して推定し、河川からの流出土砂量は、河川の流域面積と年平均比流出土砂量との関係を用いて推定する。続いて、本方法を静岡県御前崎から愛知県伊良湖岬までの遠州灘海岸における 1977 年~ 1997 年の土砂移動量推定に適用するとともに、推定された土砂移動量に含まれる誤差を検討した。その結果、本方法では土砂移動量に含まれる誤差が比較的大きなものとなった。本方法によって推定された沿岸漂砂量の精度を向上させる方法としては、狭量域の深浅データによって求められた沿岸漂砂量を利用する方法が有効であった。
全文 /PDF/no1078.pdf