研究について

研究成果

係留索による長周期動揺低減システムの開発－模型実験および試設計－

発行年月	港湾空港技術研究所　資料　1055　2003年09月
執筆者	米山治男、佐藤平和、白石悟
所属	地盤・構造部海洋構造研究室
要旨	長周期波の影響による係留船舶の荷役効率の低下は、主として係留船舶の前後方向の動揺成分であるサージが長周期的に増大することが原因であると言われている。この係留船舶のサージの長周期動揺は、港内の長周期の水位変動と船舶と係留索から構成される係留系の共振現象によって主に生じていると考えられる。　本研究では、このような係留船舶の長周期動揺を効果的に低減する長周期動揺低減システムを開発し、長周期波対策工法の一つの方法として提案する。係留船舶の長周期動揺低減システムは、コンピュータによって自動制御された係留ウインチによって、船舶と係留索から構成される係留系の固有周期を強制的に変化させることにより長周期波との共振を避け、係留船舶のサージの動揺低減を行うものである。本研究では、係留船舶の長周期動揺低減システムの有効性を基礎的な水理模型実験により検証するとともに、本システムを現場に適用するための実機システムの試設計について検討している。
全文	/PDF/no1056.pdf