研究について

研究成果

RC桟橋上部工の塩害による劣化進行モデルの開発

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 041-04-01 2002年12月
執筆者 小牟禮建ー、浜田秀則、横田弘、山路徹
所属 地盤・構造部 材料研究室
要旨  近年、鉄筋コンクリート構造物の塩害による早期劣化が重大な問題となっている。塩害による分化は、鉄筋コンクリートの耐荷性を担う鉄筋を腐食させ、構造物の著しい性能低下を引き起こす危険性がある。  港湾構造物においてもそれは例外ではなく、特に直接海洋上に設置され、常時海水飛沫に曝された、非常に厳しい塩害環境にある桟橋上部工の被害は甚大であると考えられる。これらの桟橋を永く安全に使用するにあたっては、現在の劣化の実態を把握し、それに応じた適切な維持管理を行っていくことが重要である。  本文は、平成9年度から平成13年度にかけて行った、全国から抽出した25の桟橋上部工の劣化実態調査の結果をまとめたものである。また、これらの調査結果を基に、桟橋上部工の維持管理を行う上で必要となる劣化進行モデルを作成したので、その内容について報告する。
全文 /PDF/vol041-no04-01.pdf