研究について
研究成果
地盤上に打設された軽量混合処理土の摩擦特性と捨石層への浸透特性に関する実験と考察
発行年月 | 港湾空港技術研究所 資料 1024 2002年06月 |
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執筆者 | 土田孝、佐藤孝夫、箕作幸治、橋本文男 |
所属 | 地盤・構造部 土質研究室 |
要旨 | 熊本港において新技術実証試験制度を用いた実物大実験を実施し、軽量混合処理土と地盤の摩擦特性を調べた。またm捨石層への浸透特性について室内模型実験を実施して検討した。一連の実験の結果m以下のような結論が得られた。 1)打設底面の状況より、気泡混合処理土ブロックの滑動は処理土との土の摩擦ではなく、土の中の内部摩擦角でほぼ決まると考えられる。 2)締固めを行わない敷砂地盤の滑動開始時の摩擦係数は25°~29°であった。現行の軽量混合処理土工法マニュアルで推奨する摩擦係数0。55~0。60を確保するには敷砂の締固めを行う必要がある。 3)捨石底面基礎の摩擦係数は、1.69~1.83以上であった。これは軽量混合処理土が捨石基礎まで浸透したことによりブロックと下部の捨石が密着し、実質的に拡大した底面で滑勤した結果得られた見かけの摩擦係数であり、設計における摩擦係数としては、捨石面で発揮される摩擦を考え、現行のマニュアルで推奨している0.8以上と考えてよいと考えられる。 4)捨石層への軽量混合処理土の浸透量は、捨石層の間隙の大きさと、処理土の流動性(せん断カ)によってほぼ決まる。捨石層への軽量混合処理土の浸透量を低減する実用的な方策として、 1.捨石の表層部を平均粒径の小さい砕石で充填し、間隙を小さくする方法 2.固練りの軽量混合処理土を捨石と接する部分に打設する方法 の2つが考えられる。 |
全文 |
/PDF/no1024.pdf
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