研究について
研究成果
ナローマルチビーム測量の現況と課題
発行年月 | 港湾空港技術研究所 資料 1014 2001年12月 |
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執筆者 | 田渕郁男 |
所属 | 施工・制御技術部 計測技術研究室 |
要旨 | 近年、浅海の海底地形の測量については、ナローマルチビーム測量をはじめ、測量関連技術の飛躍的な発展が見られた。このため1998年にIHO(国際水路会議)は、水路測量の国際精度基準第4版をまとめ、関係部局はこれへの対応が求められている。我が国でも港湾・空港の工事において関空の2期工事の施工管理を始め、直轄・補助工事においても、ナローマルチビーム測量が積極的に採用されつつある。本調査はこれらの状況を踏まえ、ナローマルチビーム測量の現況と課題を文献調査、関係者に対するヒアリング、測深の現地調査などにより取りまとめたものである。 調査の結果、得られた成果は以下の通りである。 1.1998年に水路測量のための国際基準が改定され、維持浚渫航路、計画水深で整備された港湾、泊地等では、すべてのエラーソースを最小限にするめ、1m3の物体を識別できるべきものであるとされナローマルチビーム測量の必要性が拡大した。 2.関空2期では1期と異なり、ナローマルチビーム測量を採用するに当たり精度確認調査、とりわけ端部精度確認調査を精密に行い、ビーム端部の精度を明らかにし、それを元に運用している。 3.現在海底の測量用に実用化され、我が国の港湾測量に使用可能と思われるナローマルチビーム測深機を業者ヒアリングの結果まとめた。3メーカー6型式であった。 4.その結果・測深精度の定義・試験方法が統一されていないこと、良心的なメーカーでも水深により精度が異なる場合、良い方を公称値としていることがわかった。今後、測深精度について迅速にデータを収集することが最大の課題である。 5.水深15mの最適測深船速は、6kt以下が多いことがわかった。 |
全文 |
/PDF/no1014.pdf
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