研究について

研究成果

リーフ地形内における超大型浮体の波浪中応答特性-孤立リーフモデルと海浜リーフモデルにおける水理模型実験-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 1013 2001年12月
執筆者 原崎恵太郎、白石悟、飯島一博、米山治男、平石哲也
所属 地盤・構造部 海洋構造研究室
要旨 超大型浮体は、埋立て工法に対して、工期が短い・環境への負荷が少ない・地震に強いといった特長を持ち、次世代の社会的インフラ施設として注目されている。既に開発されている超大型浮体は、比較的静穏な海域にポンツーン型浮体を浮かべるコンセプトであるが、より海象条件の厳しい海域に適用するために新形式の超大型浮体に関する研究が行われている。新形式の超大型浮体の一つとして、自然のリーフ地形にポンツーン型超大型浮体を設置し、リーフエッジでの砕波による波高減衰効果を利用することにより、厳しい海象条件下でもポンツーン型超大型浮体を適用する方法が考えられる。リーフ地形では、リーフエッジにおける砕波や極浅海域であることによる波浪の非線形性、水位上昇、流れの生成など、これまで研究されてきたポンツーン型超大型浮体の設置環境条件と大きく異なると考えられるが、このような条件下での波浪や流れに対する超大型浮体の応答の特性は明らかにされていない。  本研究では、主に異常時の海象条件を対象に、波と流れの特性と浮体の弾性応答特性、係留力特性の関係を把握することを目的に孤立リーフ地形と海浜リーフ地形に係留されたポンツーン型超大型浮体について水理模型実験を実施し、波と流れの特性と浮体の弾性応答特性、係留力特性の関係を把握した。さらに、リーフ地形内の超大型浮体の鉛直変位とひずみの近似計算法について考察した。
全文 /PDF/no1013.pdf