研究について

研究成果

高性能軽量コンクリートの港湾構造物への適用に関する基礎的研究

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0967 2000年09月
執筆者 横田弘、山田昌郎、浜田秀則、横沢和夫、舟橋政司、原夏生、三輪俊彦、岡本享久、栩木隆、二羽淳一郎
所属 構造部 構造強度研究室
要旨 本資料は、高性能軽量コンクリートを用いて港湾構造物、特にケーソン式構造物を建造する可能性について検討したものである。つまり、軽い材料を用いて重さを必要とする構造物を作るという、逆転の発想を実現することを目的としている。軽量コンクリートは、人工軽量骨材を天然骨材に置換する方法によることが一般的である。従来の人工軽量骨材は、内部構造が連続空隙型であるために吸水量が大きく、その結果できあがるコンクリートは力学性能や耐久性に問題があり、厳しい海洋環境下では十分に適用されなかった。しかし、これらの欠点を改善した独立空隙型の人工軽量骨材が最近開発されつつあり、高強度や高耐久性が実現できるほか、さらなる軽量化も図れるようになった。このような骨材を用いてケーソン式構造物を建造するには、基礎的な力学性能や耐久性能を明確にする必要がある。ここでは、特に力学性能を中心として検討した結果を述べた。また、軽量化による施工上の制約の払拭により、建設費が低減できる可能性があることを試設計により示した。
全文 /PDF/no0967.pdf