研究について

研究成果

東アジア地域に視点をおいた対北米コンテナ貨物流動に関する分析

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0960 2000年06月
執筆者 松尾智征、高橋宏直
所属 計画設計基準部 システム研究室
要旨  近年の東アジア地域における経済発展に伴い、コンテナ貨物輸送は急速に拡大しており、世界におけるコンテナ荷動きはいっそう活発になってきている。さらに、近年の国際海上コンテナ輸送を取り巻く環境は、コンテナ船の大型化や企業の再編等の影響を受けて大きく変化している。こうした状況のもと、本研究では、東アジア地域と北米地域を行き交うコンテナ貨物に着目し、それらコンテナ貨物流動とその動向について分析を行った。  さらに、コンテナ貨物が輸送されるコンテナ航路の分析を加え、東アジア地域の主要港湾におけるコンテナ貨物集積の要因について明らかにすることを目的とした。  これらの分析から、東アジア地域と北米間におけるコンテナ貨物の流動状況や東アジア地域の主要港湾における流動パターンの特性が明らかになった。また、航路パターンに基づく北米基幹航路やアジア域内航路の寄港状況を示すことにより、コンテナ貨物流動との関連性について検証することができた。特に、東アジア地域の大きな動向であるトランシップ貨物の増大は、東アジア地域内に数多く集積されたフィーダー航路による集荷能力の高まりが大きな要因となっていることが明らかになった。
全文 /PDF/no0960.pdf