研究について
研究成果
ファジィ制御および泥水リサイクルによるドラグサクション浚渫船の高効率化
発行年月 | 港湾空港技術研究所 報告 038-03-08 1999年09月 |
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執筆者 | 加藤英夫、谷本裕史、原田貴久 |
所属 | 機械技術部 浚渫埋立研究室 |
要旨 | ドラグサクション浚渫船の従来の自動化は、設定値を境界としたON/OFF制御、あるいはあらかじめ定められた手順にしたがって制御を行うシーケンス制御であり、ベテラン乗組員の手動操作に比較すると制御が不十分で、省力化は図られたが生産性(浚渫土量)は必ずしも高くなってはいない。そこでこの問題を解決するため、ベテラン乗組員の操作上のノウハウをコンピュータに組み込めるファジィ制御を用いた自動化システムを開発した。 前報に続き今回さらに浚渫土量を向上させるために、1。泥水リサイクルシステムの設置およびファジィ制御、2。土質等の海底状態を判断して、浚渫制御パラメータを最適化する浚渫ファクター自動設定制御の開発を行った。 泥水リサイクル運転による積載土量向上効果は大きく、従来のリサイクル無しの運転に対しリサイクル有りの運転全体で積載土量が約36%と大きく向上した。 また浚渫ファクター自動設定制御については、従来の自動運転に対して手動で浚渫ファクターを設定したのと同程度の安定した土量向上効果が得られ、これにより各種作業条件のもとで浚渫作業が自動で最適に制御され、浚渫作業の省力化と高効率化が実現できる。 |
全文 |
/PDF/vol038-no03-08.pdf
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