研究について

研究成果

港湾地域強震観測年報(1995&1996)

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0909 1998年09月
執筆者 佐藤幸博、一井康二、井合進、星野裕子、佐藤陽子、宮田正史、森田年一
所属 構造部 地盤震動研究室
要旨  本報告は、1995年および1996年に港湾地域強震観測網で得られた記録について報告するものである。本観測網で得られた記録は、地震毎に分類され、地震諸元、観測地点、記録番号、最大加速度等とともに、本報告に掲載されている強震観測表(Strong-Motion Earthquake Observation Results)にまとめられている。強震観測表の地震諸元は、気象庁地震津波監視課発行の「地震月報」および「地震火山概況」に基づいている。また、強震記録の記録番号は、各観測地点から記録が送られてきた順番に付けられており、記録の分類として、頭文字「S」で始まる記録は SMAC-B2型強震計で得られた記録、「M」は ERS-B、-C、-D型強震計で得られた記録、「F」はERS-F、-G型強震計で得られた記録をそれぞれ示している。強震観測表にまとめられている記録の中で、最大加速度が 20Galを越える記録については、観測結果として再生した加速度記録波形を示している。また、最大加速度が 50Galを越える比較的大きな記録については、さらに、補正加速度記録波形、速度波形、変位波形、応答スペクトル、フーリエスペクトル、水平面内の加速度・速度・変位の軌跡も併せて示している。  1995年中には、1月17日に兵庫県南部地震(M=7.2)が発生し、本震及び余震において港湾地域強震観測網においても多くの記録を観測された。これらの記録は甚大な被害を受けた神戸港の港湾施設の復旧において非常に重要な情報を提供するものであった。これらの記録については、別報の「1995年兵庫県南部地震の港湾地域における強震記録」にて既に詳細に報告されている。また、1994年に生じた三陸はるか沖地震(M=7.5)の余震がいくつか1995年中に観測されたが、これら余震記録については別報の「1994年三陸はるか沖地震の港湾地域における強震記録」にて報告されている。
全文 /PDF/no0909.pdf