研究について

研究成果

盤洲干潟における地中熱伝達の測定

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0901 1998年06月
執筆者 江口菜穂子、細川恭史、桑江朝比呂、三好英一、木部英治
所属 海洋環境部 海水浄化研究室
要旨  干潟では、潮汐により干出・水没を繰り返している。特に地中では生物活動や化学変化等が活発であり、それらの活動は地中温度に強く支配されている。地中における熱構造を把握することは干潟における環境と機能の相互関係を把握する上で重要な課題の一つと考えられる。本研究では1996年9月と1997年2月に千葉県木更津にある盤洲干潟において気温、地表面温度、地中温度(4層)を測定し、干出・冠水・上げ潮・下げ潮・昼間・夜間で地表面における熱伝達の様子を場合分けして、以下の結論を得た。 1)温度伝導度Kとして0.002~0.005(cm2/s)の値を水分を含んだ干潟泥に対して得た。 2)干潟表層では地中温度は地表面からの熱拡散による伝達に加え、干出・水没などによる熱の移流も考える必要がある。
全文 /PDF/no0901.pdf