研究について

研究成果

着底型杭状深層混合処理地盤の破壊挙動

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 037-02-01 1998年06月
執筆者 北詰昌樹、山本浩司
所属 構造部 地盤改良研究室
要旨

 深層混合処理工法による改良地盤には、ブロック式、格子式、壁式、杭式の4つの改良形式がある。杭式改良地盤は、主として沈下対策や側方変位対策などを主目的に盛土下または盛土法尻部下に打設されることが多いが、大きな水平荷重が作用する港湾構造物への適用事例は多くない。しかし近年、より経済的な深層混合処理工法の開発・設計法の確立が求められる中で、接円式改良地盤や処理土の体積が小さい杭式深層混合処理工法への期待が高まっている。

 そこで、本研究では、杭式深層混合処理工法により改良された防波堤を例に遠心模型実験を行い、地盤条件や外力条件が改良地盤の破壊形態ならびに個々の改良杭の破壊パターンに及ぼす影響について考察した。さらに、円弧すべり計算及び有限要素法解析を行い、実験値と比較して各破壊形態の安定性評価への適用性を検討した。

全文 /PDF/vol037-no02-01.pdf