研究について

研究成果

Stability of Reinforced Retaining Systems under Artificial Gravity

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 036-02-01 1997年06月
執筆者 Ali PORBAHA
所属 土質部 地盤改良研究室
要旨  ジオテキスタイルなどを用いた補強土工法は、擁壁、斜面安定や盛土工事に広く用いられている。補強盛土の挙動に関しては、多くの研究がなされている。しかし、盛土下の基礎地盤の剛性が盛土挙動に及ぼす影響については、解析的に検討した研究例はいくつかあるものの、実験的な検証を行った研究は数少なく、基礎地盤の剛性の影響について未だ十分解明されていないのが現状である。  そこで、本研究ではジオテキスタイルによる補強盛土の破壊挙動に及ぼす基礎地盤の剛性の影響について、遠心模型実験により明らかにすることを目的とした。  実験では、盛土下の基礎地盤の剛性を2種類に変化させるとともに、盛土勾配を90度から45度まで変化させた模型地盤を作製した。作製した模型地盤に付加する遠心加速度を一様に増加させ、盛土に発生するクラック、破壊現象に及ぼす基礎地盤の剛性の影響を調べた。さらに、簡易 Bishop 法による円弧すべり計算を行い、ジオテキスタイルの強度の盛土安定に及ぼす影響についても検討した。
全文 /PDF/vol036-no02-01.pdf