研究について

研究成果

RTK/OTF GPSによるTSL着桟システム

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 035-03-03 1996年09月
執筆者 高橋宏直、早藤能伸、酒井浩二、森満賢治、中本隆、木阪恒彦、井潤健二、山下武広、井隼哲郎、宗円清明
所属 計画設計基準部 システム研究室
要旨  近年、テクノスーパーライナー(Techno Super Liner)に代表される大型高速貨物船の開発が大きく進展している。このような外洋を高速で航行できる船舶においても、着桟時は操船者の視覚情報に基づく判断を中心となるシステムに変化はないと考えられる。  このため、荒天時や視界不良時において視覚情報が十分に得られない場合に、このシステムのままでは定時性の確保はもちろん安全性に支障が生じることが想定される。  したがって、本研究ではこうした状況に対応するため、RTK/OTF GPSにより操船者に対して本船の位置を高精度(誤差数cm)でリアルタイムに画像表示することを目的とした着桟システムを構築した。そしてTSL-Aタイプの実海域実験船である「飛翔」に実際に搭載し、このシステムの海上実験を実施し、精度確認、運行精度等を確認することによりこのシステムの有効性を明らかにした。さらにこのシステムの発展の可能性についても検討を加えた。
全文 /PDF/vol035-no03-03.pdf