研究について

研究成果

港湾空間における港湾資本の推計及び港湾空間特性モデルの作成に関する研究

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 034-04-03 1995年12月
執筆者 高橋宏直、山本幸司
所属 計画設計基準部 システム研究室
要旨

 港湾は、一定の陸域と水域とからなり、かつ物流、産業、生活等の諸活動を支える重要な拠点である。したがって、その整備においては、港湾の特性を踏まえた物流、産業、生活等に係わる諸機能が調和よく導入され、相互に連携しあい、全体として高度な機能を発揮できる総合的な空間の形成が目標である。

 この港湾空間における取扱貨物量等の特性をモデル化する試みが、種々の視点からなされている。例えば、経済指標との相関による港湾取扱貨物量の予測モデルがある。

 本研究では、港湾空間の資本の新たな概念として、いわゆる社会資本と民間資本を合わせた「港湾資本」を提案し、そして、これを含む多様な資本及びこの港湾空間における諸機能等からなる空間特性を表す要素に対して、それぞれの動向の予測を可能とする相互のフィードバック関係を有した港湾空間特性モデルを構築した。さらに、名古屋港を事例として、港湾資本の推計及び港湾空間特性モデルの作成し、それぞれの有効性を検証した。

全文 /PDF/vol034-no04-03.pdf