研究について

研究成果

兵庫県南部地震による港湾施設の被害考察　（その8）ケーソン式岸壁の地震時滑動に関する数値解析

発行年月	港湾空港技術研究所　資料　0813-08　1995年09月
執筆者	野津厚、上部達生、高野剛光
所属	構造部地震防災研究室
要旨	兵庫県南部地震で被災したケーソン式岸壁の被災原因の究明を目的として、ポートアイランド西側コンテナ岸壁をとりあげ、ジョイント要素を用いた2次元有限要素地震応答解析プログラムによる滑動解析を行った。ここで用いた計算手法は背後地盤および置換砂内の過剰間隙水圧の発生を考慮しない手法である。解析の結果得られた滑動変位量は実際のそれと比較して小さな値となっている。その原因として、実際の構造物の被災において置換砂内に過剰間隙水圧が発生していたと推察される。なお、本計算手法の大変形問題への適用性については必ずしも十分な検討がおこなわれていないため、今後、模型振動実験結果との比較等を通じて、本手法の適用性について検討していく必要がある。
全文	/PDF/no0813-08.pdf