研究について

研究成果

信頼性設計法による防波堤の全体系安全性(第1報)-滑動安全性に関する検討-

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 034-01-02 1995年03月
執筆者 長尾毅、門脇陽治、寺内潔
所属 計画設計基準部 設計基準研究室
要旨

 近年、構造物の設計に確率論的な考え方を取り入れようとする動きが盛んになりつつある。荷重や抵抗力のばらつきを考慮し、構造物が破壊する確率をある一定の許容値以内におさめようとする方法で、信頼性設計法や限界状態設計法と呼ばれるものである。

 本研究は、防波堤の全体系の滑動安全性の検討に対して信頼性設計法を適用することを目的としている。このため、近年における全国の重力式防波堤の設計事例のうち滑動が支配的な断面45例をもとにして現行設計法による滑動安全性を安全性指標により評価した。また、現行設計法と同程度の安全性を持つ構造物を設計する観点から、より合理的なレベル1およびレベル2の信頼性設計法の適用手法を検討した。

全文 /PDF/vol034-no01-02.pdf