研究について

研究成果

手すりによる越波時の人の転落防止効果に関する研究－親水性港湾構造物に関する水工的研究（第３報）－

発行年月	港湾空港技術研究所　報告　033-01-01　1994年03月
執筆者	高橋重雄、遠藤仁彦、室善一朗
所属	水工部耐波研究室
要旨	親水性防波堤は、人に対する安全対策を積極的に施し、その天端上を魚釣りや散策のために開放するものである。港湾技術研究所では、１９９０年より親水性港湾構造物の研究を開始しており、主に親水性防波堤上の施設の耐波安定性（波力的な問題）や人の安全に対する検討を加えてきている。本報は一連の研究の第三報であり、越波に対する人の危険において最も危険度の高い海中への人の転落について検討したものである。　水理模型実験に基づいて防波堤上に転落防止用の手すりを設置した場合における越波水の運動の特徴を検討し、さらに越波水中の人体模型の運動状況についてもその特徴を検討した。その結果、人が海中へ転落してしまうときの条件を堤体前面での打ち上げ高さや波高で定量的に表すことができた。また、手すりを設置すると転落防止効果が高いことも明らかになった。
全文	/PDF/vol033-no01-01.pdf