研究について

研究成果

直ぐい式横桟橋の構造諸元の統計的分析

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0749 1993年06月
執筆者 老平武弘、塩見雅樹
所属 計画設計基準部 設計基準研究室
要旨  今日までに築造されてきた港湾構造物の設計データは、設計に関する今までの経験と、技術的な知見の集積としてみることができる。したがって、これらの貴重なデータを分析・整理することにより得られる構造諸元等の情報は、今後の設計に対して大きな技術情報となり得る。  本資料は、このような観点から、直ぐい式横桟橋について、過去の設計事例を整理・分析したものである。すなわち、まず、全国において平成四年度までに設計されたすべての構造タイプを含む係留施設1590例の設計条件等のデータを分析することにより、構造形式上、桟橋式係船岸が優位になる設計条件を明らかにした。そして、今までの直ぐい式横桟橋の設計事例105の設計条件、構造諸元等のデータを分析・整理することにより  ・構造諸元量の分布  ・構造諸元間の関連  ・構造諸元と設計条件の関連 を調べ、直ぐい式横桟橋の構造特性をまとめた。  なお、これら設計事例に関するデータは、当研究室が永年にわたって、収集・作成してきた港湾構造物集覧及び港湾構造物データベースに基づいている。  本資料は、直ぐい式横桟橋の設計をする際に、経験的な諸元決定、設計計算結果のチェック等に活用することができる。
全文 /PDF/no0749.pdf