研究について

研究成果

沿岸波浪の日変動特性と波浪の特異日

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 032-02-03 1993年06月
執筆者 永井紀彦、菅原一晃、橋本典明、浅井正
所属 海洋水理部 海象調査研究室
要旨

 全国港湾海洋波浪観測20か年統計(NOWPHAS1970-1989)で取りまとめた我国沿岸の波浪観測データをもとに沿岸波浪の日変動特性を考察し波浪特異日の抽出を試みた。
 沿岸波浪の変動の時間的スケールを、経年変動、月変動(季節変化に対応)、短期変動にわけて、それぞれの変動の大きさを定量評価することを試みた。その結果、沿岸波浪の変動スケールとしては季節変動が最も重要ではあるものの(特に日本海側)、経年および短期の変動も無視できるものではないことが明らかにされた。
 以下の3手法で、短期変動に注目して、日本海側・太平洋側それぞれの、高波浪特異日と低波浪特異日を5日程度づつ抽出した。
1。時系列図による抽出
2。基準波高超過確率による抽出
3。高波出現記録からの抽出
 また、海の記念日である7月20日前後の数日間は、日本海側太平洋側とも、高波が発生しにくくなっていることも明らかにされた。

全文 /PDF/vol032-no02-03.pdf