研究について
研究成果
運河計画論史-中世の運河からパナマ運河までの閘門式運河-
発行年月 | 港湾空港技術研究所 報告 031-03-01 1992年09月 |
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執筆者 | 長野正孝 |
所属 | 情報センター データベース課 |
要旨 | 本研究では、中世から現在までの世界の閘門式運河の計画と技術の変遷を通史として分析した。内容は以下の通り。 1。中世から18世紀までの閘門式運河の進歩はゆるやかなものであった。19世紀の船舶運河の出現とともに、高水位差を克服する技術が生まれ、閘門式運河はその後、大型化を開始した。我が国や中国では古代から河川舟運は発達していたものの、幾つかの要因から閘門式運河は発達しなかった。 2。1880年代には、鋼鉄製ゲート、コンクリート製閘門、ダイナマイト、浚渫船、堀削機械などの技術が出現しレセップスの時代にパナマ運河は可能となった。 3。19世紀半ばからの技術のうち、大きな水圧に耐えるために鋼鉄製ゲート付きのコンクリート構造物の技術がパナマ運河実現の鍵であった。19世紀末に計画された現パナマ運河のプロトタイプから、重力式コンクリート構造が登場したが、その時代のダムや港湾構造物の評価を通じて、設計技術や海水劣化対策技術の発展が背後にあったことを明らかにした。 4。パナマ運河の最近の一連の大型運河計画と堀削土量の変遷についえ評価し、将来の運河のあり方を展望した。 |
全文 |
/PDF/vol031-no03-01.pdf
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