研究について

研究成果

地震最大加速度の距離減衰

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0724 1992年03月
執筆者 井合進、倉田栄一、向井健
所属 構造部 地盤震動研究室
要旨 港湾地域強震観測が開始されてから27年経ち、観測記録も約4000本となった。これを機会に、地震最大加速度の距離減衰について検討を加えた。既往の研究では重回帰分析の手法をそのままあてはめたものが多いが、地震記録のデータベースには内部的な相関関係があるため、この手法を用いた従来の研究では、距離減衰係数として過小な値が求められるという不備がある。  本研究では二段階回帰法を用いてこの問題点を解消することとした。この結果、水平最大加速度a(Gal)、気象庁マグニチュードM、震央距離△(km)、震源距離X(km)の回帰式として以下の式を得た。  log a=0.552M-1.965log(△+30)+2.103  log a=0.559M-2.057log X+2.187  log a=0.490M-logX-0.00173X+0.634  これらの結果、二段階回帰手法を用いた日米における最近の研究成果と整合性のある結果となっている。
全文 /PDF/no0724.pdf