研究について

研究成果

水中施工管理用小型計測機の開発

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 030-03-03 1991年09月
執筆者 石塚浩次、根本孝志
所属 機械技術部 計測施工研究室
要旨

防波堤基礎マウンド等の水中の施工管理は、施工条件の厳しさの増大、また潜水士の減少、老令化のため従来の計測方法の改善が求められている。そのため、水中距離、水深を測定する小型計測機を開発し、室内実験及び実海域実験により測定性能、精度を明らかにした。
 計測機は、2本で構成された各々の設置点の設置点の水深及び2点間の距離、水深差を測定する。
 水中距離及び水深の測定は、高精度な超音波センサー、圧力センサーを用いており、各測定データは計測機本体での表示、記憶及び陸上コンピュータ等への出力が行える。また、各々の計測機は、全長=1.4~1.7m、水中重力=5kgと潜水士の可搬可能な小型なものである。
 室内実験においては、主に距離及び水深の測定精度、また実海域実験においては実防波堤基礎マウンド上での測定性能、精度を明らかにしている。また、実海域における計測機の操作性については、実験に携わった潜水士の意見を取りまとめ、基本的に本計測機に実工事での有効性を明らかにした。

全文 /PDF/vol030-no03-03.pdf