研究について
研究成果
漂砂と海浜地形変化に及ぼす長周期波の影響に関する研究
発行年月 | 港湾空港技術研究所 資料 0713 1991年06月 |
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執筆者 | 加藤一正 |
所属 | 水工部 漂砂研究室 |
要旨 | 本研究では、現地調査によって周期1~数分の長周期波が海浜の砂の動き(漂砂)や海浜地形変化に及ぼす影響を明らかにした。すなわち、浜への波の遡上の沿岸方向変化を経験的固有関数で解析することによって長周期波(エッジ波)の存在を実証し、多段沿岸砂洲が長周期波によって形成されることを理論および現地データで明らかにした。また、砕波帯内の浮遊砂濃度は1~2分程度の変動をしていること、長周期波の流速波形の特性と浮遊砂の正味の移動方向の関係等を明らかにし、局所漂砂量式を導いた。さらには、前浜が急激な侵食を受ける荒天時の汀線付近の水位上昇量の実態を把握し、それと長周期波の波高で荒天時の前浜侵食限界レベルを算定するモデルを提案した。 |
全文 |
/PDF/no0713.pdf
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