研究について

研究成果

水平管における空気混入軟泥の流動特性

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 030-02-13 1991年06月
執筆者 岡山義邦、鮎貝基和、鈴木誠、福本裕哉
所属 機械技術部 浚渫埋立研究室
要旨  最近の港湾工事においては、通常の浚渫ポンプでの排送が難しいような流動性の低い高濃度の軟泥輸送に対して、空気を混入した状態で輸送する実験的試みが数多く見られる。しかしながら、現在各地で試行されている空気混入スラリ輸送システムの設計は、過去の実績あるいは経験に依存する面が多々あり、経済性を評価するためにも適切な流送設計の手法の確立が求められている状況にあるといえる。  今回、このような背景のもとに、微粒子を含んだ軟泥を水平管内を流動させ、これに圧縮空気を混入したときの流動特性を室内実験によって調べたみた。本研究では、まず微粒子土砂から軟泥スラリを調整し、これをべき法則に従う擬塑性流体と考えてその管内流動特性を明らかにした。そして、これをベースにして圧縮空気を混入した場合の流動特性、特に圧力損失の算定について水平分離モデルを用いて検討している。
全文 /PDF/vol030-no02-13.pdf