研究について

研究成果

斜面近傍の杭頭自由の長杭の横抵抗

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 030-02-08 1991年06月
執筆者 寺師昌明、北詰昌樹
所属 土質部 地盤改良研究室
要旨 本研究では斜面の近傍あるいは斜面中の杭の横抵抗を応力の相似則を満足する遠心模型実験手法によって実証的に検討するものである。  まず、仮想の同一の実物を想定した縮尺の異なる複数の模型相互間の現象の一致を確認し、遠心模型実験によって縮尺1(実物)の現象を再現する可能性を示した。次いで、数多くの事例で理解されている既知の現象を模型で再現して実物との一致を確認した。  長杭に対する斜面の影響は、杭と斜面の相対的な位置関係、斜面勾配、斜面高さ、杭の剛性、杭幅をパラメータに、密な豊浦標準砂の斜面を用いて検討した。実験の結果、斜面近傍の杭についても港研方式のp-y関係(反力が深さならびに撓み量の1/2乗に比例)が成立することを確認した。これを踏まえて、p-y関係の比例定数である横抵抗係数、ksの低減という形で斜面の影響を吟味し報告する。
全文 /PDF/vol030-no02-08.pdf