研究について

研究成果

橋梁の観賞点の設定に関する研究

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0701 1991年03月
執筆者 斉藤潮、加藤寛、上島顕司
所属 計画設計基準部 計画基準研究室
要旨 港湾技術研究所では、従来のドラグヘ昨今、港湾の景観にかかわる検討の多くは構造物自体のデザインを対象として行われている。そのなかで、港湾のシンボルとしての役割を担うような長大橋梁に関しては、構造形式、色彩、証明方法などが議論の対象になる。しかし、景観論的な意味で一層の重要なのは、その橋梁の魅力をできるだけ有効に引き出すような観賞点を担保することである。本研究は、(1)風景の一要素として橋梁を眺める場合と、(2)橋梁の構造形式を観賞する場合の2通りの観点から、橋梁の観賞点の設定にかかわる指標を抽出することを目的としている。(1)では、そうした条件がほぼ理想的に実現されている日本庭園を分析材料とし、(2)では、橋梁の構造デザインの解説書に掲載される橋梁写真の写角(カメラアングル)を分析対象とする。(1)に関しては、橋梁の見掛けの大きさと人間の自然な注視野との興味深い関係が、(2)に関しては、構造形式による写角の違いなどが明らかとなった。
全文 /PDF/no0701.pdf