研究について

研究成果

水中ビデオ画像の特性と利用-実海域での撮影方法と流速計測-

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0683 1990年09月
執筆者 細川恭史、古川恵太、三好英一
所属 海洋水理部 海水浄化研究室
要旨

 水中ビデオ撮影による各種調査の実施の際に、撮影画像の品質を管理する方法として、キャリブレーションボードによる検定、評価法の提案をする。そのために、水中のおける簡略化された光伝達モデルを構築して、モデルの検証を行っている。また、画像は多くの情報量を持つポテンシャルの高い情報であるので、その高次利用が考えられる。その一例として流速推定法を示し、高次利用の可能性を検討している。
 光伝達モデルの検証には、水槽を用いて、水質、光源をパラメータとした実験を行い、その結果を利用する。実海域の画像情報についての考察は、各種調査のVTR画像と共に、当所において撮影された画像を利用する。
 その結果、光伝達モデルの妥当性が確かめられ、キャリブレーションボードによる評価法の裏付けを得る。また、黄色紙片をトレーサとして投入した画像を用いて、流速の推定を行い、期待される精度を持って流速が測定できることを示す。

全文 /PDF/no0683.pdf