研究について

研究成果

実験水槽内における多方向不規則波の再現性の検討

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 028-04-01 1989年12月
執筆者 高山知司、平石哲也
所属 水工部 波浪研究室
要旨

 サーペント型造波装置を用いて、目標とする多方向不規則波を造波するためには、個々の造波機へ入力する造波信号を適切にシミュレートする必要がある。現在、造波信号のシミュレーション法としては、シングルサンメーション法とダブルサンメーション法の2種類の方法が一般に用いられている。
 成分波の数を非常に多く用いれば、両手法の結果は同じになるけれども、実際に造波信号を作成するに当っては、なるべく少ない数の成分波で目標とする多方向波が造波できることがのぞましい。そこで、本論文においては、シングルサンメーション法とダブルサンメーション法とを比較し、どちらが成分波が少なくてすむか検討した。そして、造波に必要な成分波数を設定するとともに、実際に造波して、多方向不規則波の方向分布特性を調べ目標とする方向スペクル波が再現できることを確認した。

全文 /PDF/vol028-no04-01.pdf