研究について

研究成果

液状化対策としてのプラスチックドレーンの振動実験と解析

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0647 1989年06月
執筆者 井合進、梶谷卓美
所属 構造部 地盤震動研究室
要旨

 液状化対策としての適用性の検討およびぞの設計法を開発することを目的として、プラスチックドレーンの模型振動実験と解析を行った。検討対象として取り上げたものは、プラスチックドレーンのうち代表的と考えられる円形と矩形断面の2種類のドレーンである。両ドレーンの断面積はいずれも約20平方センチメートルである。これらのドレーンを、層厚90cmの模型地盤に対し50cmおよび75cm間隔に設置して、その間隙水圧に注目して実験を実施した。また、設計法については、著者らの一人がグラベルドレーンを対象として提案した方法を用いて、プラスチックドレーンの条件に合致するように新たな設計図表を作成した。
 本研究により、今回用いたドレーンに関しては円形と矩形の断面による差はほとんどなく、両ドレーン共に液状化対策としての効果が期待できる旨の結論を得た。また、模型振動実験の結果から、これらのドレーンに対して提案した簡易設計図表の適用性が確かめられた。

全文 /PDF/no0647.pdf