研究について

研究成果

覆砂工法における砂層探査装置に関する実験

発行年月 港湾空港技術研究所 報告 028-01-05 1989年03月
執筆者 木原純孝、白井一洋、篠原丈人
所属 機械技術部 計測施工研究室
要旨

海底軟泥層の上にまかれた砂層の厚さを超音波探査装置を用いて計測することは、海底軟泥層の覆砂施工や、施工管理に重要なことである。
 本論文は、砂中の超音波の減衰定数、砂層と軟泥層との境界からの超音波反射の測定に関するモデル実験及び覆砂された軟泥層のある海域での現地実験について記述したものである。研究の結果は次のとおりである。
1)比較的低周波の半減指向角の小さいモノパルス超音波は軟泥層上の覆砂厚を計測することができる。
2)砂層と軟泥層との境界からの超音波反射、砂中の減衰定数や伝搬速度は砂中の空気含有量に依存する。
3)砂層中を伝搬するモノパルス超音波の周波数は、その送波周波数の約1/2に低下する。
4)水深約-5.0m、覆砂工法の行われている実海域において現地実験を行った結果、モノパルス超音波探査システムの有用性が明らかとなった。

全文 /PDF/vol028-no01-05.pdf