研究について

研究成果

空港における締め固め土の強度試験

発行年月 港湾空港技術研究所 資料 0635 1988年12月
執筆者 田中政典、小林正樹、土田孝
所属 土質部 地盤調査研究室
要旨

 山岳空港においては、深い谷間を土工により処理するため高盛土となり、締め固め材料や土の施工管理、施工後の切盛り境等の不等沈下による滑走路のひびわれなどの問題を生じている。そこで、本研究は、締め固めた土の特性を十分に把握し、空港土工の安定性の解析を行い、海上空港や盛土空港をはじめとした空港土工がより合理的に実施できる空港土工施工管理システムの開発を図るための基礎試験である。
 本研究の主な結果を以下に示す。
(1)締め固め土の強度特性は、飽和度によって著しく変化する。
(2)締め固め土の強度特性は、最適含水比を中心に大きく変化する。
(3)特に、最適含水比より大きな含水比での強度変化が著しい。
(4)切取り地盤は、盛土地盤より水深抵抗が高い。
(5)同じ乾燥密度でも、強度、性質が異なる。

全文 /PDF/no0635.pdf